
院長:鴨田お気軽にご相談ください!
こんにちは。にこにこ整体院・整骨院 三鷹武蔵境院の鴨田です。
生理痛でお腹がつらいとき、「自分で押せるツボはないかな」と調べたことはありませんか。薬以外にも自分でできることを探して、ツボ押しを試してみたいという方もいらっしゃると思います。
私は鍼灸師として臨床に携わってきましたが、東洋医学では月経に伴う不調に対して、身体の状態を確認しながら経穴(ツボ)を選んでいくという考え方があります。
一方で、生理痛にはさまざまな背景があり、ツボを押していればすべての痛みに対応できるわけではありません。


この記事では、生理痛のセルフケアとして知られている代表的なツボの場所、自分で押すときの方法、そしてツボ押しだけで様子を見ない方がよい症状についてお伝えします。




ツボ押しはセルフケアのひとつです。痛みが強いときほど、無理に強く押さないことが大切です
東洋医学では、身体には「経絡(けいらく)」と呼ばれる考え方があり、その経絡上などにある経穴(けいけつ)が一般に「ツボ」と呼ばれています。
鍼灸では、痛む場所だけを見て一つのツボを選ぶのではなく、その方の症状や体調などを確認しながら使用する経穴を考えていきます。
生理痛に対するツボ刺激については研究も行われており、原発性月経困難症の痛みを軽減する可能性が報告されています。一方で研究方法や結果にはばらつきがあり、ツボ押しをすれば必ず生理痛が改善するとまでは言えません。
「このツボを押せば治る」と考えるのではなく、つらいときに自分で試せるセルフケアのひとつとして取り入れるのがよいでしょう。
ここからは、月経に伴う不調に対して使われることのある代表的なツボをご紹介します。
ツボの位置には個人差があり、自分で探す場合には厳密な一点にこだわりすぎる必要はありません。目安となる場所を確認しながら、押して強い痛みが出ない範囲で触れてみてください。


三陰交は、足の内側にある代表的なツボです。月経に伴う不調などに用いられることがあります。
場所の目安:内くるぶしの一番高いところから、指4本分ほど上に進んだところです。すねの骨の内側の縁あたりを目安に探します。
反対側の手の親指などを当て、強い痛みが出ない程度にゆっくり圧を加えてみましょう。
血海は太ももの内側、膝の近くにあるツボです。東洋医学では「血」に関係する経穴として扱われ、月経に伴う不調に用いられることがあります。
場所の目安:膝のお皿の内側上端から、指3本分ほど上の太もも内側にあります。
周辺を軽く触れながら場所を探し、痛みを我慢するほど強く押さないようにしてください。
合谷は手にあるため、外出先でも比較的触れやすいツボです。鍼灸では痛みを伴うさまざまな症状に使用されることがあります。
場所の目安:手の甲側で、親指と人差し指の骨が交わるあたりにあります。
反対側の親指を当てて、ゆっくりと圧を加えます。強くつまむ必要はありません。
関元は下腹部にあるツボで、鍼灸では月経に伴う不調などに用いられることがあります。
場所の目安:身体の正中線上で、おへそから指4本分ほど下が目安です。
お腹は足や手よりも刺激に注意したい場所です。指先で深く押し込むのではなく、手のひらや指を軽く当てる程度から始めてください。
ツボを見つけると、「痛いほど強く押した方が効くのでは」と思う方もいらっしゃいますが、強い刺激を加える必要はありません。
指の腹を当てて、呼吸を止めずにゆっくり圧を加え、同じようにゆっくり力を抜きます。痛みを我慢したり、皮膚に跡が残るほど強く押したりしないようにしましょう。
また、「3秒押せばよい」「10回押せば効く」というように回数だけにこだわる必要もありません。その日の体調を確認しながら、心地よいと感じる範囲にとどめてください。
押した場所に強い痛みが出る、気分が悪くなる、もともとの症状が強くなるなどの変化があれば中止しましょう。
手軽にできるツボ押しですが、体調や身体の状態によっては自己判断で刺激しない方がよい場合があります。
特に妊娠中や妊娠の可能性がある場合には、生理痛だと思っていた痛みが月経とは別の理由で起きている可能性もあります。自己判断でツボを刺激せず、必要に応じて医療機関へ相談してください。
ツボ押しをして少し楽になることがあったとしても、強い生理痛を毎月繰り返している場合には、セルフケアだけで様子を見続けないことも大切です。
月経に伴う強い痛みには、明らかな病気が見つからない機能性月経困難症だけでなく、子宮内膜症、子宮筋腫、子宮腺筋症などが関係している場合があります。
特に次のような場合は、一度婦人科で相談することをおすすめします。
ツボを押して痛みが軽くなったとしても、それだけで生理痛の原因が分かったことにはなりません。症状の変化がある場合には、必要な検査を受けることが大切です。
自分で行うツボ押しと、鍼灸師が行う施術は同じものではありません。
セルフケアでは、三陰交など比較的見つけやすいツボを自分で刺激します。一方、鍼灸では症状が出る時期や痛み方、身体の状態などを確認しながら、使用する経穴や刺激方法を選択していきます。
そのため、「生理痛には必ずこのツボ」という一つの決まった方法だけで対応するわけではありません。
当院でも、強い生理痛がある場合には婦人科で確認すべき症状がないかを大切にしながら、身体の状態を確認しています。整体や鍼灸は婦人科で行う検査や治療の代わりになるものではなく、必要な医療を受けたうえで身体へのアプローチを考えることが重要です。
生理痛のセルフケアとしてツボを試してみたい場合には、まず三陰交、血海、合谷、関元など、比較的知られているツボから無理のない範囲で触れてみるとよいでしょう。
ただし、ツボは強く押せばよいものではありません。痛みを我慢するほど刺激せず、体調を確認しながら行うことが大切です。
そして、ツボを押しても毎月強い痛みを繰り返す、以前より症状が強くなっている、日常生活に影響している場合には、セルフケアだけで済ませず婦人科への相談も検討してください。
当院で考えている生理痛への対応や、整体・鍼灸を含めた身体へのアプローチについては、生理痛の症状別ページで詳しくご紹介しています。毎月の生理痛について身体の状態からも見直したい方は、あわせてご覧ください。

