思春期特発性側弯症

思春期特発性側弯症の症例報告

思春期特発性側弯症とは

思春期特発性側弯症は、思春期に発症する原因不明の脊柱（背骨）の変形を指します。背骨は通常、まっすぐに伸びていますが、側弯症ではS字やC字状に横に曲がってしまいます。また、背骨がねじれる「回旋」を伴うことも多く、これによって背中や胸郭の変形が見られることがあります。

成長期の急激な体の変化と関連が深く、特に女子に多く見られるのが特徴です。

思春期特発性側弯症は、日本国内でも比較的多くの患者さんがいらっしゃる症状です。厚生労働省の調査によると、小学校高学年から中学生にかけての側弯症の有病率は、全体の約1〜2%程度とされています。特に女子に多く見られ、弯曲が進行しやすい傾向があります。

正確な患者数を把握することは難しいですが、全国的に毎年多くの学生が側弯症の疑いを指摘されており、潜在的な患者さんも含めるとかなりの数に上ると考えられます。

思春期特発性側弯症を放置すると、様々な不具合が生じる可能性があります。まず、背骨のゆがみが進行し、見た目の問題が顕著になることがあります。左右の肩の高さが異なったり、ウエストラインの非対称性が見られたりすることで、精神的な負担が増大することもあります。

さらに、進行すると、背中や腰の慢性的な痛みに悩まされるケースも少なくありません。背骨の変形が胸郭にも影響を与え、肺や心臓が圧迫されることで、息苦しさや動悸を感じたり、疲れやすくなったりするなど、日常生活に支障をきたす可能性も出てきます。

最悪の場合、呼吸器や循環器の機能に重大な問題を引き起こし、将来的に手術が必要となる可能性も否定できません。

思春期特発性側弯症の原因

開院以来、当院には思春期特発性側弯症でお困りの方が多く来院されています。

これまでの臨床経験や初回の検査結果から断言できるのは、思春期特発性側弯症の原因はひとつではないということです。

思春期特発性側弯症の原因として次のものが挙げられます。

上記で挙げたように、思春期特発性側弯症の原因は一つに特定できるものではなく、様々な要因が複雑に絡み合って発症すると考えられています。

遺伝的な素因に加えて、成長期の身体的な変化、ホルモンバランスの変動、そして日頃の身体の使い方や生活習慣などが複合的に影響し、個々の症状や進行度合いに差が生じます。そのため、単一の原因にアプローチするだけでは根本的な改善が難しい場合が多く、多角的な視点からのケアが重要になります。

一人ひとりの原因が異なるからこそ、改善のためには検査が何より重要になります。

思春期特発性側弯症は豊富な施術実績を誇る当院にお任せください。

病院とはここが違います

思春期特発性側弯症への対応として、次のようなものが一般的です。

経過観察

弯曲が進行する可能性があり、その間にも体への負担や不安が続くことがあります。

装具療法

長時間装着する必要があり、思春期のお子さんにとっては精神的な負担や、外見への影響が大きく、装着を嫌がることもあります。また、皮膚のトラブルや筋力低下のリスクも考えられます。

手術

体への負担が大きく、感染症や神経損傷などのリスクを伴います。術後もリハビリテーションが必要で、体の可動域が制限されることもあります。

思春期特発性側弯症を改善するために

まずはあなたの思春期特発性側弯症の原因を明らかにします。原因が分からないまま治療を進めてしまっては改善が見込めないからです。

当院は、様々な角度から行う充実した検査で、思春期特発性側弯症の原因を見つけ出します。そして明確な根拠を元に独自の施術を進めていきます。

当院の特徴

鍼灸など４種類の国家資格を持ち臨床経験豊富な院長が、初回検査から治癒まで責任をもって担当しますのでご安心ください。

いつまでも注射や薬の服用は続けたくない、誰にも症状を理解してもらえずどうしたら良いのか分からない方にも責任をもって身体の変化や症状の波を見逃すことがないように、初診時検査から施術まで院長が一貫して行うことで効果を上げている当院にご相談下さい。

なぜ思春期特発性側弯症が整体で改善するのか

整体は、体の歪みを整え、筋肉や関節のバランスを改善することで、思春期特発性側弯症の進行抑制や症状の緩和に有効であると考えられています。

姿勢と全身のバランスの改善

思春期特発性側弯症は、背骨の弯曲だけでなく、骨盤の傾き、肩の高さの左右差、首の傾きなど、全身のバランスの崩れを伴うことがほとんどです。整体では、これらの全身の歪みを丁寧にチェックし、骨格や関節、筋肉のバランスを調整することで、体全体の重心を整え、背骨への負担を軽減します。これにより、側弯の進行を抑制し、より良い姿勢を維持するための土台を築きます。

筋肉の柔軟性と機能の向上

側弯症の進行に伴い、背骨の片側の筋肉は過度に緊張し、もう一方の筋肉は弱くなりがちです。この筋肉のアンバランスが、さらに背骨の歪みを助長する悪循環を生み出します。整体では、硬くなった筋肉を緩め、弱っている筋肉の働きを活性化させるための手技やストレッチを行います。これにより、筋肉の柔軟性が向上し、背骨を正しい位置に保つための筋力が効率的に使えるようになります。

関節の可動域の改善

側弯によって背骨や周囲の関節の動きが制限されることがあります。関節の動きが悪くなると、特定の部位に負担が集中し、痛みや不調の原因となります。整体では、制限された関節の動きを改善し、スムーズな可動域を取り戻すことで、背骨や周囲の組織にかかる負担を分散させ、体全体の連動性を高めます。これにより、自然な体の動きを取り戻し、側弯による不快感を軽減します。

神経機能の正常化

背骨の歪みは、脊髄から出る神経にわずかな影響を与える可能性があります。神経の働きが滞ると、体の各部位への指令が適切に伝わらず、痛みやしびれ、あるいは自律神経の乱れにつながることもあります。整体によって背骨の歪みが整い、周囲の筋肉の緊張が緩和されることで、神経への圧迫が減少し、神経機能が正常に働くよう促されます。これにより、体が本来持っている自然治癒力や回復力が最大限に引き出され、症状の改善へと繋がります。

これらの理由から、整体は思春期特発性側弯症の症状緩和と進行抑制において、非常に有効なアプローチであると言えます。体のバランスを根本から整え、自然治癒力を高めることで、お子さんが抱える側弯症のお悩みを改善へと導きます。

思春期特発性側弯症のQ＆A

思春期特発性側弯症は自然に治りますか？

思春期特発性側弯症が自然に完治することは、残念ながらほとんどありません。特に成長期に進行しやすい特性があるため、早期に適切なケアを始めることが非常に重要です。

側弯症と診断されたら、もうスポーツはできませんか？

いいえ、そんなことはありません。適切なケアと指導のもとであれば、多くのスポーツを続けることが可能です。当院では、お子さんの体の状態に合わせて、どのようなスポーツに取り組むのが良いか、具体的なアドバイスもさせていただきます。

装具をつけたら、必ず治るのでしょうか？

装具は、側弯の進行を抑えるための有効な手段の一つですが、それだけで完治するわけではありません。装具と合わせて、体のバランスを整えたり、筋肉の柔軟性や筋力を高めたりするアプローチも大切です。

側弯症の人はやってはいけないことはありますか？

特定の「やってはいけないこと」というのは基本的にありませんが、無理な姿勢を続けたり、片側だけに負担のかかる動作を繰り返したりすることは避けた方が良いでしょう。

将来、妊娠・出産に影響はありますか？

軽度な側弯症であれば、妊娠・出産に大きな影響が出ることは稀です。しかし、重度の側弯症の場合、腰痛が出やすくなったり、分娩方法に影響が出たりする可能性も考えられます。

姿勢を良くすれば側弯症は治りますか？

単純に「姿勢を良くする」だけでは、側弯症が治るわけではありません。側弯症は背骨自体の構造的な問題が関係しているため、姿勢を意識するだけでなく、体の内部からバランスを整えるアプローチが必要です。

成長が止まれば側弯も進行しないのでしょうか？

一般的に、骨の成長が止まると側弯の進行も落ち着く傾向にあります。しかし、成長期に作られた体のゆがみがそのまま残ってしまうことが多く、それが大人になってからの不調の原因となることもあります。

思春期特発性側弯症に悩まされていた皆さまも、当院での施術を受けて、このような変化がありました。

当院の三軸バランス整体と思春期特発性側弯症は非常に相性がよく、劇的に改善するケースも見られます。

思春期特発性側弯症は早めに対処すればするほど、改善までの期間も早くなります。一人で悩むことなく、お気軽にご連絡ください。