臼蓋形成不全

臼蓋形成不全とは

臼蓋形成不全とは、股関節を構成する「臼蓋」という骨の形成が不十分な状態を指します。

臼蓋は、太ももの骨である大腿骨の先端にある「大腿骨頭」を覆う受け皿のような形をしています。この臼蓋が浅い、または小さいことで、大腿骨頭がしっかりと覆われず、股関節の安定性が低下してしまいます。

生まれつきの骨の形の異常であり、自覚症状がない場合も多くありますが、進行すると股関節に痛みが生じたり、関節の変形につながることもあります。

厚生労働省の調査によると、変形性股関節症の原因の約90%がこの臼蓋形成不全であると言われています。変形性股関節症は、国内の約200万人の患者がいるとされており、その多くが女性です。このことからも、臼蓋形成不全は決して珍しい症状ではなく、多くの人が潜在的に悩みを抱えている可能性があります。

臼蓋形成不全を放置すると、股関節への負担が蓄積され、さまざまな問題を引き起こす可能性があります。最初は軽い違和感や間欠的な痛みだったものが、次第に日常的な痛みへと変化し、歩行時や立ち上がる動作、階段の上り下りなど、生活のあらゆる場面でつらさを感じるようになります。

臼蓋が不十分な状態が続くことで、股関節の軟骨がすり減りやすくなり、変形性股関節症へと進行するリスクが高まります。

臼蓋形成不全の原因

開院以来、当院には臼蓋形成不全にお悩みの方が数多く来院されています。

これまでの臨床経験やその際の初回検査結果から断言できるのは、臼蓋形成不全の原因は一つではなく、日常生活動作の反復等いくつかの要因が重なりあい絡み合って起こるということです。

臼蓋形成不全の原因としては次のような事が考えられます。

上記で挙げたように、臼蓋形成不全は生まれつきの骨の形に加え、日々の生活習慣や身体の使い方、筋力、柔軟性といった様々な要因が複雑に絡み合って症状が現れると考えられます。特に、臼蓋が浅いという先天的な要因があっても、それだけで必ず症状が出るとは限りません。

後天的な負荷や身体のバランスの崩れが加わることで、痛みが顕在化することが多いのです。そのため、単一の原因に固執せず、多角的にアプローチすることが重要になり原因は一人ひとり異なる為、改善のためにはしっかりとした検査が何より重要になります。

臼蓋形成不全でお悩みなら豊富な施術実績を誇る当院にお任せください。

病院とはここが違います

臼蓋形成不全への対応としては、次のようなものが一般的です。

薬物療法

痛みの一時的な緩和にはなりますが、根本的な治療ではないため、薬の効果が切れれば痛みが再発することがあります。また、長期的な服用には胃腸障害などの副作用のリスクも伴います。

理学療法

継続的な運動が必要となり、自己流で行うと症状が悪化する可能性もあり専門家による指導のもと、根気強く続ける必要があります。効果を感じるまでに時間がかかります。

手術療法

骨切り術や人工股関節置換術は、侵襲が大きく、入院やリハビリテーションが必要になります。感染症や血栓症などの合併症のリスクがあり、術後も制限が生じることがあります。また、人工関節の寿命には限りがあるため、将来的に再手術が必要になる可能性もあります。

臼蓋形成不全の痛みを改善するために

まずはあなたの臼蓋形成不全の原因を明らかにします。原因の違いにより臼蓋形成不全の改善への道筋が全く違ってくるためとても重要です。

当院は、様々な角度から行う充実した検査で、臼蓋形成不全の痛みの原因を見つけ出します。そして明確な根拠を元に独自の施術を進めていきます。

当院の特徴

鍼灸など４種類の国家資格を持ち臨床経験豊富な院長が、初回検査から治癒まで責任をもって担当しますのでご安心ください。

いつまでも注射や薬の服用は続けたくない、誰にも症状を理解してもらえずどうしたら良いのか分からない方にも責任をもって身体の変化や症状の波を見逃すことがないように、初診時検査から施術まで院長が一貫して行うことで効果を上げている当院にご相談下さい。

臼蓋形成不全のQ＆A

臼蓋形成不全は自然に治ることがありますか？

臼蓋形成不全は生まれつきの骨の形の問題なので、骨の形が自然に変わって完全に治ることはありません。しかし、適切なケアと生活習慣の見直しによって、痛みを和らげ、進行を遅らせることは十分に可能です。

臼蓋形成不全の人がやってはいけないことは？

股関節に過度な負担がかかる動作、例えば、急なひねり動作や、股関節に強い衝撃を与えるジャンプなどは避けるべきです。また、長時間同じ姿勢を取り続けることも、関節に負担をかけるため注意が必要です。

スポーツを続けても大丈夫ですか？

無理のない範囲であれば可能です。しかし、股関節に負担がかかるような激しい運動は避けるべきです。股関節に優しい運動や、身体のバランスを整えるためのストレッチなどを取り入れることをおすすめします。

どのような運動が股関節に良いのでしょうか？

股関節に大きな負担をかけず、周囲の筋肉を強化できる運動が良いでしょう。例えば、水中ウォーキング、サイクリング、ピラティス、ヨガなどは、股関節に優しく、筋力維持や柔軟性向上に役立ちます。

温めるのと冷やすの、どちらが良いですか？

基本的には、痛みが強い急性期や炎症がある場合は冷やす方が良いですが、慢性的な痛みやこわばりがある場合は温めることで血行が促進され、痛みが和らぐことが多いです。ご自身の体感に合わせて調整してください。

出産を考えていますが、股関節の痛みが悪化しないか心配です。

妊娠中はホルモンの影響で関節が緩みやすくなり、股関節に負担がかかることがあります。出産後の育児も、股関節に負担をかける要因となり得ます。事前にしっかりとケアを行い、正しい体の使い方を身につけることで、悪化を防ぐことができます。

痛みがなくても、臼蓋形成不全は進行している可能性がありますか？

はい、痛みがなくても進行している可能性は十分にあります。股関節の軟骨の摩耗は徐々に進むことが多く、自覚症状がない段階で適切なケアを始めることが、将来の進行を防ぐために非常に重要です。

臼蓋形成不全の痛みに悩まされていた皆さまも、当院での施術を受けて、このような変化がありました。

当院の整体法と臼蓋形成不全の痛みは非常に相性がよく、劇的に改善するケースも見られます。

臼蓋形成不全の痛みは早めに対処すればするほど、改善までの期間も早くなります。一人で悩むことなく、お気軽にご連絡ください。