仙腸関節炎

仙腸関節炎とは

仙腸関節炎とは、骨盤の中心にある仙骨と、その両側にある腸骨をつなぐ「仙腸関節」に炎症が起き、痛みが生じる状態です。

この関節は、体を動かす際に体重を支えたり、衝撃を吸収したりする重要な役割を担っています。しかし、何らかの原因でこの関節に負担がかかると、関節の動きが悪くなり、腰の付け根や下腹部、お尻、太ももなどに痛みやだるさといった不快な症状が現れます。

レントゲンなどの画像検査では異常が見つかりにくいため、原因不明の腰痛と診断されることも少なくありません。

厚生労働省が実施した国民生活基礎調査によると、腰痛は肩こりに次いで日本人が抱える体の不調で第2位となっており、その数は約2,800万人にも上ります。

腰痛の原因はさまざまですが、その中でも仙腸関節炎は腰痛全体の10%〜20%を占めていると推定されています。これは、約280万人〜560万人が仙腸関節炎で悩んでいる計算になります。

仙腸関節炎の痛みを放置すると、日常生活にさまざまな支障をきたします。歩く、座る、寝るといった基本的な動作さえも苦痛となり、仕事や家事にも集中できなくなります。

痛みをかばおうとして不自然な姿勢が続き、背骨や股関節、膝など他の部位にまで負担がかかり、新たな痛みを引き起こす可能性もあります。さらに痛みが慢性化し、精神的なストレスから自律神経のバランスを崩してしまうというようなこともことも少なくありません。

仙腸関節炎の原因

開院以来、仙腸関節炎でお困りの方が多く来院されています。

これまでの臨床経験や初回の検査結果から断言できるのは、仙腸関節炎の原因はひとつではないということです。

仙腸関節炎の原因として次のものが挙げられます。

仙腸関節炎の原因は、一つだけが単独で起きているわけではありません。多くの場合、日頃の姿勢の悪さや運動不足、加齢による筋力の低下などが複雑に絡み合って生じています。これらが積み重なり、関節に過度な負担がかかることで炎症を引き起こし、痛みとして現れるのです。

そのため、根本的な改善には、複数の原因に同時にアプローチしていくことが重要となります。

一人ひとりの原因が異なるからこそ、改善のためには的確な検査と計画的な治療が何より重要になります。

病院とはここが違います

仙腸関節炎への対応として、次のようなものが一般的です。

薬物療法

あくまで痛みを一時的に抑える対症療法であり、痛みの根本原因を解決するものではありません。また、長期的な服用は胃腸への負担など副作用のリスクがあります。

物理療法:

一時的な血行改善や筋肉の緩和には効果が見られることがありますが、根本的な骨格の歪みや関節の機能不全を改善することは難しい場合があります。

ブロック注射

即効性はありますが、効果は一時的なことが多く、何度も注射を打つ必要がある場合があります。また、根本原因を改善しないため、痛みが再発する可能性が高いです。

装具療法

ベルトやコルセットで固定しすぎると、かえって周囲の筋肉が弱くなり、症状が慢性化する恐れがあります。あくまで補助的な役割に留まります。

仙腸関節炎を改善するために

まずはあなたの仙腸関節炎の原因を明らかにします。原因が分からないまま治療を進めてしまっては改善が見込めないからです。

当院は、様々な角度から行う充実した検査で、仙腸関節炎の原因を見つけ出します。そして明確な根拠を元に独自の施術を進めていきます。

当院の特徴

鍼灸など４種類の国家資格を持ち臨床経験豊富な院長が、初回検査から治癒まで責任をもって担当しますのでご安心ください。

いつまでも注射や薬の服用は続けたくない、誰にも症状を理解してもらえずどうしたら良いのか分からない方にも責任をもって身体の変化や症状の波を見逃すことがないように、初診時検査から施術まで院長が一貫して行うことで効果を上げている当院にご相談下さい。

むずむず脚症候群は脚の症状だけでなく、身体全体のバランスの乱れや自律神経の乱調が背景にあることが多いです。そのため、全身の骨格や筋肉、神経の状態を整えることが重要となります。

仙腸関節炎のQ＆A

仙腸関節炎は自然に治ることがありますか？

放置するとかえって症状が悪化したり、他の部位にまで痛みが生じたりすることが多いです。自然に治るのを待つのではなく、適切なケアで根本的な原因にアプローチすることが大切です。

仙腸関節炎の人がやってはいけないことはありますか？

痛みがあるときに無理に体を動かすことや、長時間同じ姿勢を続けることは避けるべきです。また、過度なマッサージやストレッチも炎症を悪化させる可能性があるため注意が必要です。

仙腸関節炎は、腰痛とどう違うのですか？

一般的に腰痛は筋肉や椎間板の問題で起こりますが、仙腸関節炎は骨盤の関節に原因があります。お尻の周りや下腹部にも痛みが出るのが特徴です。

仙腸関節炎と坐骨神経痛の違いは何ですか？

坐骨神経痛は「症状名」であり、原因はさまざまです。仙腸関節炎が坐骨神経痛の原因となることもあります。当院では原因を正確に見極め、的確な施術を行います。

仙腸関節炎は、お尻の痛みや足のしびれも引き起こしますか？

はい、仙腸関節の機能不全が原因で、お尻の筋肉が緊張したり、関連する神経を圧迫したりすることで、お尻や太ももに痛みやしびれが生じることがあります。

仙腸関節炎は再発しますか？

根本的な原因である骨盤の歪みや姿勢を改善しないと、再発するリスクはあります。当院では施術だけでなく、ご自身でできるセルフケアもお伝えして再発しにくい体づくりを目指します。

仙腸関節炎はレントゲンに写らないと聞きましたが本当ですか？

仙腸関節炎は骨そのものに異常があるわけではないため、レントゲンに写らないことが多いです。当院では姿勢や動きを細かくチェックし、原因を特定していきます。

ストレッチをすると、かえって痛みが強くなるのはなぜですか？

痛みの原因となっている部分を無理に伸ばすと、炎症を悪化させることがあります。自己判断で無理なストレッチを行うのではなく、体の状態に合わせた方法でケアすることが重要です。

仙腸関節炎に悩まされていた皆さまも、当院での施術を受けて、このような変化がありました。

当院の三軸バランス整体と仙腸関節炎は非常に相性がよく、劇的に改善するケースも見られます。

仙腸関節炎は早めに対処すればするほど、改善までの期間も早くなります。一人で悩むことなく、お気軽にご連絡ください。