
院長:鴨田お気軽にご相談ください!


いつもお読みいただきありがとうございます。にこにこ整体院・整骨院 三鷹武蔵境院の院長、鴨田匡顕です。
最近、InstagramやTikTokなどで「天使の羽」という言葉を目にすることがあります。背中から肩甲骨のラインが見える状態を指して使われることが多く、引き締まった背中のイメージとして紹介されています。
一方で、「肩甲骨が浮き出ているけれど大丈夫?」「天使の羽を作ろうと肩甲骨を動かしていたら肩がつらくなった」と心配される方もいらっしゃいます。
ここで最初に知っておきたいのは、SNSなどで使われる「天使の羽」と、医学的な「翼状肩甲骨」は同じ意味ではないということです。
今回は、肩甲骨が浮いて見える状態と肩こりとの関係、注意したい肩甲骨の浮き出し方についてお話しします。




肩甲骨が見えているだけで「悪い天使の羽」と決めつける必要はありません。見た目だけでなく、動かしにくさや左右差、痛みなどを一緒に確認することが大切です。
一般に「天使の羽」と呼ばれているものには、医学的に決められた定義があるわけではありません。体格や筋肉のつき方、皮下脂肪の量、姿勢などによって、肩甲骨の輪郭が見えやすい方もいます。
そのため、背中から肩甲骨のラインが見えているだけで、身体に問題があるとは判断できません。
一方、医学的には「翼状肩甲骨(翼状肩甲)」という状態があります。
日本整形外科学会では、腕を挙げる際などに肩甲骨の内側が背中から浮き上がり、羽のように見える状態として説明されています。原因のひとつとして、肩甲骨を胸郭に沿わせる働きをする前鋸筋や、それを支配する長胸神経の問題などがあります。
ただし、肩甲骨が浮く原因は一つではなく、僧帽筋など別の筋肉や神経の問題、肩関節の動きなどが関係することもあります。
「肩甲骨が見える=翼状肩甲骨」というわけではないことを、まず押さえておきましょう。
肩甲骨の輪郭が目立つ理由は、人によって異なります。
このように原因が複数考えられるため、写真や鏡で見た肩甲骨の形だけから「筋力不足」「姿勢が悪い」「前鋸筋が弱っている」などと決めつけることはできません。
特に確認したいのは、じっと立っているときの見た目だけではなく、腕を動かしたときの肩甲骨の動きです。
たとえば、壁に手をついたときや腕を前方へ挙げたときに、片側の肩甲骨の内側が明らかに大きく浮き上がる場合があります。
さらに、腕が挙げにくい、力が入りにくい、左右で動きが大きく違うといった症状を伴う場合には、単なる見た目の問題ではないことがあります。
このような場合は無理に肩甲骨を動かすトレーニングを続けず、整形外科などで状態を確認することをおすすめします。
では、肩甲骨が浮いて見えることと肩こりには、どのような関係があるのでしょうか。
ここも「肩甲骨が浮いているから肩こりになる」と単純に考えることはできません。
肩甲骨は、腕を上げたり前へ伸ばしたりするときに、肩関節と連動しながら動いています。首や肩、背中にある複数の筋肉が関わっており、それぞれが協調して動くことで日常の動作が行われています。
長時間のデスクワークなどで同じ姿勢が続いたり、肩や腕に力が入り続けたりすると、肩甲骨周囲の筋肉に負担を感じることがあります。その結果として、首や肩の重さ、張り、疲れを感じる方もいます。
つまり、肩甲骨の形そのものよりも、肩甲骨や腕をどのように動かしているのか、どのような場面で肩こりが出るのかを確認することが重要です。
美容目的で肩甲骨を大きく寄せたり、ぐるぐる回したりする運動をしている方もいらっしゃいます。
身体を無理なく動かすこと自体が問題というわけではありませんが、肩甲骨を強く寄せれば寄せるほどよい、たくさん動かせばよい、というものではありません。
同じ運動を何度も繰り返したり、痛みを我慢して動かしたりすれば、肩や肩甲骨周囲に負担がかかることがあります。
特に、「天使の羽を作らなければ」と意識するあまり、胸を強く張り続けたり、肩甲骨を無理に中央へ寄せ続けたりする必要はありません。
エクササイズの途中や終了後に肩や首が痛むのであれば、一度回数や動かし方を見直してみましょう。
肩甲骨の輪郭が見えているだけで、すぐに心配する必要はありません。
一方で、次のような変化がある場合には、見た目だけの問題として自己判断しないほうがよいでしょう。
こうした症状がある場合には、肩こりだけでなく肩関節や神経などの状態を確認する必要があることがあります。
特に、腕が挙がらない、筋力低下がある、しびれが続くといった場合には、まず整形外科への相談を検討してください。
肩こりがあると、「肩甲骨の位置が悪いからではないか」「もっと肩甲骨を寄せたほうがよいのでは」と考える方もいます。
しかし、肩甲骨には一つの決まった「正しい位置」があり、そこへ固定しておけばよいというものではありません。
腕を上げる、物を取る、パソコンを操作するなど、動作に合わせて肩甲骨も動きます。
そのため当院でも、肩甲骨が何センチ浮いているかだけを見るのではなく、腕を動かしたときの左右差や、首・肩・背中の動き、どのような場面で症状が強くなるのかなどを確認しています。
「天使の羽をなくすこと」を目的にするのではなく、肩や腕を無理なく使えているかを見ることが大切です。
強い痛みやしびれ、筋力低下などがなく、デスクワークなどで肩が重くなる場合には、まず日常生活の負担を見直してみましょう。
「良い姿勢をずっと保とう」とするよりも、同じ姿勢を長時間続けないことが大切です。
デスクワークが続く場合は、ときどき立ち上がったり、腕や肩を無理のない範囲で動かしたりして、姿勢を変えてみましょう。
猫背を気にするあまり、一日中胸を張って肩甲骨を寄せている方がいます。
しかし、肩甲骨を強く寄せた状態を長く続けることも、背中や肩周囲の負担になることがあります。
肩甲骨は固定するものではなく、動作に合わせて動くものと考えてください。
肩甲骨を動かす体操やトレーニングをしたときに痛みが出るのであれば、「効いているから」と我慢して続ける必要はありません。
運動後まで痛みが残る、以前より動かしにくくなるといった場合は、一度中止して状態を確認しましょう。
にこにこ整体院・整骨院 三鷹武蔵境院では、肩こりや肩甲骨周囲の違和感をご相談いただいた際に、見た目の肩甲骨の位置だけで原因を決めることはしていません。
症状がいつから始まったのか、どのような動作でつらくなるのかを伺い、首や肩、腕、肩甲骨周囲の動きなどを確認しながら現在の状態をみていきます。
また、腕の筋力低下やしびれ、明らかな運動障害など、医療機関での評価を優先したほうがよいと考えられる場合には、整形外科などへの受診をご案内することも大切だと考えています。
肩甲骨が見えることそのものを「悪い状態」と考えるのではなく、肩や腕が日常生活で無理なく使えているか、肩こりとどのように関係しているかを一緒に確認していきます。
いいえ。肩甲骨の輪郭は体格や筋肉のつき方、姿勢などによっても見え方が変わります。肩甲骨が見えているだけで翼状肩甲骨とは判断できません。腕を動かしたときの肩甲骨の浮き方や、筋力低下、動かしにくさなども含めて確認する必要があります。
肩甲骨のラインが見えているだけで、痛みや動かしにくさがなく、日常生活にも支障がなければ、それだけで問題があるとは言えません。ただし、片側だけ急に浮くようになった、腕が挙げにくいなどの変化がある場合は、一度状態を確認することをおすすめします。
肩甲骨を動かすことが合う方もいますが、回数を増やしたり強く動かしたりすれば、それだけ肩こりが改善するとは限りません。どのような動きで症状が変化するかを確認しながら、無理のない範囲で行うことが大切です。
以前はなかった左右差が出てきた、腕が挙げにくい、力が入りにくいなどの症状を伴う場合には、まず整形外科への相談をおすすめします。神経や筋肉、肩関節などが関係していないかを確認することが大切です。
「天使の羽」という言葉から、肩甲骨がくっきり見えるほど健康的、反対に浮いているほど悪い、と考えてしまうかもしれません。しかし、肩甲骨の見え方だけで身体の状態を判断することはできません。
特に覚えておいていただきたいのは、SNSなどで使われる「天使の羽」と、医学的な翼状肩甲骨は同じものではないということです。
肩こりがある場合も、肩甲骨の形だけを整えようとするのではなく、どのような姿勢や動作でつらくなるのか、肩や腕を無理なく動かせているかを確認することが大切です。
肩甲骨周囲の違和感や肩こりが続いていて、ご自身では状態を判断しにくい場合は、にこにこ整体院・整骨院 三鷹武蔵境院へご相談ください。また、腕が挙げにくい、力が入りにくい、しびれが続くなどの症状がある場合には、医療機関での評価を優先してください。