更年期障害

更年期障害とは

更年期障害とは、閉経の前後約10年間（一般的に45歳から55歳頃）に、女性ホルモンであるエストロゲンの分泌が急激に減少することで、心身に様々な不調が現れる状態を指します。

症状は多岐にわたり、ほてりや発汗などの身体症状から、イライラや気分の落ち込みといった精神症状まで、その現れ方は人それぞれです。これらの症状が日常生活に支障をきたすほど強く現れる場合に、更年期障害と診断されます。

日本において、閉経を迎える女性の約7割が何らかの更年期症状を経験すると言われています。そのうち、日常生活に支障をきたすほどの重い症状に悩む「更年期障害」の人は、全体の約2〜3割に上ると推定されています。

これは、全国で数百万人の女性が更年期障害に苦しんでいる計算になります。特に、女性の平均寿命が延びたことで、更年期以降の人生が長くなり、健康寿命をいかに維持するかが大きな課題となっています。

更年期障害の症状を放置すると、日常生活の質が大きく低下し、様々な困難に直面する可能性があります。

身体的な不調が慢性化することで、活動量が減り、骨粗しょう症や高血圧などの生活習慣病のリスクが高まります。また、精神的な症状が進行すると、うつ病や不眠症が悪化し、社会活動や人間関係に支障をきたし、ひどい場合は社会的に孤立してしまう恐れもあります。

趣味や外出が億劫になり、充実した老後を送ることが難しくなるなど、心身ともに健康な状態から遠ざかってしまうような事にも繋がりかねません。早期に適切なケアを始めることが、健やかな未来のために非常に重要です。

更年期障害の原因

開院以来、当院には更年期障害にお悩みの方が数多く来院されています。

これまでの臨床経験やその際の初回検査結果から断言できるのは、更年期障害の原因はひとつではなく、いくつかの要因が重なりあい絡み合って起こるということです。

更年期障害の原因としては次のような事が考えられます。

更年期障害の症状は、単一の原因で引き起こされるものではありません。加齢による女性ホルモンの変動と減少が根底にありますが、それに加えて、ストレスや不安といった精神的な要因、そして日々の生活習慣や社会環境が複雑に絡み合い、一人ひとりの症状の現れ方や重さに影響を与えています 。

これらの複数の要因が相互に作用し合うことで、心身のバランスが崩れ、更年期特有の多様な不調として現れるのです。

更年期障害の原因は一人ひとり異なる為、改善のためにはしっかりとした検査が何より重要になります。

病院とはここが違います

更年期障害への対応としては、次のようなものが一般的です。

ホルモン補充療法（HRT）

長期服用による乳がんや子宮体がんのリスク上昇、血栓症のリスク、不正出血などの副作用が挙げられます。また、すべての方に適用できるわけではなく、定期的な検査が必要です。

漢方薬処方

即効性がなく、効果を実感するまでに時間がかかることがあります。また、体質に合わない場合は効果が見られず、継続的な服用が必要となります。

対症療法薬

症状を一時的に和らげるものであり、根本的な原因解決には繋がりません。薬によっては眠気や口の渇きなどの副作用が出たり、依存性が生じる可能性もあります。

更年期障害を改善するために

まずはあなたの更年期障害の原因を明らかにします。原因の違いにより更年期障害改善への道筋が全く違ってくるためとても重要です。

当院は、様々な角度から行う充実した検査で、更年期障害の原因を見つけ出します。そして明確な根拠を元に独自の施術を進めていきます。

当院の特徴

鍼灸など４種類の国家資格を持ち臨床経験豊富な院長が、初回検査から治癒まで責任をもって担当しますのでご安心ください。

いつまでも注射や薬の服用は続けたくない、誰にも症状を理解してもらえずどうしたら良いのか分からない方にも責任をもって身体の変化や症状の波を見逃すことがないように、初診時検査から施術まで院長が一貫して行うことで効果を上げている当院にご相談下さい。

なぜ整体で更年期障害が改善するのか

更年期は、女性ホルモンが減少することで、心身にさまざまな不調が現れる時期です。これらの症状の多くは、ホルモンバランスの変化に伴う自律神経の乱れが大きく影響しています。

自律神経は、私たちの意思とは関係なく、体温、心拍、血圧、消化、睡眠など、体のあらゆる機能を調整しています。このバランスが崩れると、ほてり、発汗、めまい、不眠、イライラといった、つらい更年期症状として現れるのです。

自律神経のバランス調整

特に首や背骨のゆがみを丁寧に調整することで、神経の通りを良くし、自律神経の働きを正常化することを目指します。自律神経が安定することで、ホルモンバランスの乱れによる身体への影響が和らぎ、心身の不調が軽減されます 。

血行促進と代謝の向上

筋肉がほぐれ、関節の可動域が広がることで、全身の血行が促進されます。血流が改善すると、酸素や栄養が体の隅々まで行き渡りやすくなり、老廃物の排出も活発になります。これは、更年期に頻繁にみられる肩こりや腰痛、関節痛などの痛みの緩和だけでなく、全身の細胞の代謝を向上させ、体本来の回復力を高めることにつながります。

リラクゼーション効果とストレス軽減

体を優しくほぐし、心身の緊張を和らげることで深いリラクゼーション効果をもたらします。これにより、ストレスホルモンの過剰な分泌が抑えられ、リラックスを司る副交感神経の働きが優位になります。結果として、不眠やイライラ、不安感といった精神的な症状の緩和が期待できます。

自己治癒力の活性化

体の歪みが整い、自律神経のバランスが安定し、全身の血流が改善されることで、体は自らの力で不調を改善しようとします。これは、症状を一時的に抑えるだけでなく、体質そのものを根本から整えるアプローチであり、更年期のつらい症状を乗り越え、より健やかな状態へと導く力となります。

これらの作用を通じて、整体は更年期障害に悩む方が抱える多様な身体的・精神的な不調に対して、総合的な視点からアプローチし、改善へと導くことが期待できるのです。

更年期障害のQ＆A

更年期障害は自然に治りますか？

更年期の症状は閉経後には落ち着くことが多いですが、期間や重さは個人差が大きいです。適切なケアで心身のバランスを整えることが、快適に過ごす鍵となります。

更年期障害の人がやってはいけないことは？

過度なストレス、不規則な生活、喫煙、冷たい飲食物や刺激物の過剰摂取は避けましょう。これらは自律神経を乱し、症状を悪化させる可能性があります。

更年期障害が起こる年齢はどのくらいですか？

一般的に40代半ばから50代半ばに多く見られますが、閉経時期には個人差があり、30代後半から症状が現れる方もいらっしゃいます。

更年期障害の症状はいつまで続くのでしょうか？

症状の期間には個人差がありますが、一般的には閉経前後の約10年間がピークとされます。体の状態を整えることで、期間を短縮し、症状を軽くできます。

生理不順と更年期障害は違いますか？

更年期障害と生理不順は原因や時期が異なります。年齢やホルモンの状態によって区別ができます。

ホットフラッシュはなぜ起こるのですか？

女性ホルモンの減少が自律神経のバランスを乱し、体温調節機能がうまく働かなくなることで、急なほてりや発汗が起こると考えられています。

男性にも更年期障害はありますか？

はい、男性にも加齢による男性ホルモン低下で、女性の更年期に似た倦怠感や気分の落ち込み、性欲低下などの症状が現れることがあります。（男性更年期の症状別ページをご覧ください）

更年期障害に悩まされていた皆さまも、当院での施術を受けて、このような変化がありました。

当院の整体法と更年期障害は非常に相性がよく、劇的に改善するケースも見られます。

更年期障害は早めに対処すればするほど、改善までの期間も早くなります。一人で悩むことなく、お気軽にご連絡ください。