巻き肩

巻き肩とは

巻き肩とは、肩甲骨が本来の位置から離れて前にスライドし、肩全体が内側に入り込んだ状態を指します。猫背と混同されがちですが、猫背は背中全体が丸くなる姿勢を指すのに対し、巻き肩は肩甲骨と肩関節の位置関係に問題がある状態です。

ただし、巻き肩が進行すると背中が丸くなり、猫背を引き起こすケースも少なくありません。

巻き肩に悩む人の正確な人数を特定した公的な調査はありませんが、厚生労働省の調査によると、慢性的な肩こりに悩む人の数は年々増加傾向にあります。国民生活基礎調査（2019年）では、女性では肩こりが自覚症状として最も多く、約1,000万人以上が肩や首の悩みを抱えているとされています。

この肩や首の不調の多くが、巻き肩のような姿勢の歪みと関連していると考えられています。

巻き肩を放置すると、単なる姿勢の問題にとどまらず、体全体に様々な不調を引き起こす可能性があります。肩が内側に入り込むことで胸が圧迫され、呼吸が浅くなりがちです。その結果、自律神経のバランスが乱れやすくなり、疲労感やだるさ、不眠といった症状につながることがあります。

また、首や肩の筋肉が常に緊張するため、慢性的な肩こりや首こり、頭痛を招き、ストレートネックの原因にもなります。さらに、見た目にも影響が出てきます。姿勢が悪く見えるだけでなく、肩周りの血行が悪くなることで、肩甲骨周辺に脂肪がつきやすくなり、肩周りがもたついた印象を与えてしまいます。

これらの状態が続くと、身体の不調だけでなく、精神的なストレスにもつながり、日常生活や趣味を心から楽しむことが難しくなってしまうでしょう。

巻き肩の原因

開院以来、当院にはまき肩にお悩みの方が数多く来院されています。

これまでの臨床経験や初回の検査結果から断言できるのは、巻き肩の原因はひとつではないということです。

巻き肩の原因は一つではなく、複数の要因が複雑に絡み合っています。

これらの原因は一つだけでなく、長時間のデスクワークで胸の筋肉が硬くなり、さらに運動不足で背中の筋肉が弱まることで巻き肩が加速するなど、お互いに影響し合って症状を悪化させているケースがほとんどです。

単一の原因にアプローチするだけでは根本的な改善は難しく、総合的な視点から身体全体を整えることが重要になります。一人ひとりの原因が異なるからこそ、改善のためには検査が何より重要になります。

もし再発を繰り返してしまっていても諦める必要はありません。巻き肩は豊富な施術実績を誇る当院にお任せください。

病院とはここが違います

巻き肩への対応として、次のようなものが一般的です。

物理療法

一時的な血行促進には有効ですが、姿勢の歪みという根本原因にアプローチするものではないため、効果が持続しにくいという側面があります。

運動療法

継続的な努力が必要であり、自己流で行うと逆に身体に負担をかけてしまうこともあります。専門家との根気強い取り組みが不可欠です。

投薬

痛みという表面的な症状を抑えるだけで、姿勢の歪みや筋肉のバランスといった根本的な原因は解決されません。長期間使用することで、薬に依存してしまうリスクも考えられます。

巻き肩を改善するために

まずはあなたの巻き肩の原因を明らかにします。原因が分からないまま治療を進めてしまっては改善が見込めないからです。

当院は、様々な角度から行う充実した検査で、巻き肩の原因を見つけ出します。そして明確な根拠を元に独自の施術を進めていきます。

当院の特徴

鍼灸など４種類の国家資格を持ち臨床経験豊富な院長が、初回検査から治癒まで責任をもって担当しますのでご安心ください。

いつまでも注射や薬の服用は続けたくない、誰にも症状を理解してもらえずどうしたら良いのか分からない方にも責任をもって身体の変化や症状の波を見逃すことがないように、初診時検査から施術まで院長が一貫して行うことで効果を上げている当院にご相談下さい。

巻き肩のQ＆A

巻き肩は自然に治りますか？

巻き肩は日々の習慣や姿勢の積み重ねによって起こるため、ご自身の力だけで自然に治ることは難しいでしょう。意識的に正しい姿勢を保つ努力をしても、体に染み付いた癖や筋力バランスの崩れを根本から変えるには、専門的なアプローチが必要です。

巻き肩の人がやってはいけないことはありますか？

長時間、前かがみの姿勢でいることは避けるべきです。スマホやパソコンを使う際は、30分に1回は休憩を挟んで体を動かしましょう。また、肩を内側に入れるような筋トレやストレッチも、状態を悪化させる可能性があるので注意が必要です。

巻き肩を放置すると、どのような病気になりますか？

巻き肩は病気ではありませんが、放置すると首や肩の筋肉が固まり、慢性的な肩こりや首の痛みを引き起こします。さらに、神経を圧迫して手のしびれや頭痛につながることもあります。また、自律神経の乱れから、めまいや不眠といった症状が出るケースも少なくありません。

巻き肩と猫背の違いは何ですか？

猫背は背中全体が丸まる姿勢を指すのに対し、巻き肩は肩が内側に入り込む状態です。多くの場合、巻き肩は猫背を伴って現れますが、原因やアプローチ方法は異なります。

巻き肩になると肩こり以外にどんな症状が出ますか？

肩こり以外にも、首の痛みや頭痛、吐き気、手のしびれ、呼吸が浅くなる、といった症状が出ることがあります。巻き肩によって体のバランスが崩れ、自律神経に影響を与えることで、様々な不調につながる可能性があります。

巻き肩はスマホやパソコンが原因ですか？

はい、スマホやパソコンは大きな原因の一つです。長時間のデスクワークやスマホ操作で画面をのぞき込むような姿勢は、肩甲骨を前に引っ張り、胸の筋肉を縮めます。この状態が習慣化すると、巻き肩が定着してしまいます。

整体や整骨院で巻き肩は治りますか？

はい、根本から改善を目指せます。当院では、骨盤や背骨の歪みを整え、身体全体のバランスを調整することで、巻き肩の原因にアプローチします。歪みが解消されれば、正しい姿勢をキープしやすくなります。

巻き肩に悩まされていた皆さまも、当院での施術を受けて、このような変化がありました。

当院の三軸バランス整体と巻き肩は非常に相性がよく、劇的に改善するケースも見られます。

巻き肩は早めに対処すればするほど、改善までの期間も早くなります。一人で悩むことなく、お気軽にご連絡ください。